【2026年版】外壁塗装の相場はなぜ高騰した?25年職人が明かす「現場の裏側」と業者選びの真実

失敗しない業者選び

「最近、外壁塗装の見積もりが高くなった気がする。」

そんな声を本当によく聞くようになりました。

ニュースでは「建築資材が高騰しています」と一言で終わりますが、現場ではもっと大きな変化が起きています。

私は25年以上、塗装の現場にいますが、ここ数年ほど業界全体の流れが変わった時期はありません。

今回は、毎日現場で仕事をしているからこそ見えている「建築資材高騰の本当の影響」をお話しします。

また、だからこそ今、本当の優良業者を見極めるべきである理由についてもお伝えしたいと思います。 

優良業者の見極め方のコツについては、こちらで詳しく書いてます↓

現場経験者が教える|優良な外壁塗装業者の見分け方【質問編】この質問でかなり分かります

現場経験者が教える|優良な外壁塗装業者の見分け方【回答編】実は答え方でかなり分かります


値上がったのは塗料だけではありません

「塗料が高くなった。」

これは間違いありません。

でも実際には、塗装工事で使うものはほぼ全部値上がりしています。

例えば、

・塗料
・シンナー
・コーキング材
・養生材料
・刷毛
・ローラー
・テープ
・足場資材

現場で使う材料は毎年のように値上げされています。

しかも一度だけではありません。

同じメーカーの商品が、5月に値上がりし、さらに7月にも値上がりすることもあります。

「また上がるの?」

という会話が現場では普通になっています。


一度上がった価格は、ほとんど下がりません

建築業界には昔からある”あるある”があります。

一度上がった価格は戻らない。

これです。

現場感覚では20〜35%ほど高くなった商品が非常に多く、中にはそれ以上値上がりした材料もあります。

ニュースでは「原油価格が下がった」「物流が改善した」と言われても、材料価格だけは元に戻りません。

だから見積もりも昔の金額では出せなくなっています。


実は一番困っているのは職人です

「材料が高くなったなら見積もりを上げればいい。」

そう思われるかもしれません。

でも、お客様も物価高で苦しい時代です。

簡単に何十万円も高い見積もりを出せるわけではありません。

だから職人側は利益を削りながら工事をしている会社も少なくありません。

逆に利益を確保しようとして、

・工程を減らす

・材料を変える

・工事日数を短くする

そんな業者も出てきています。

工程を減らす「下塗り不要」の危険性の話についてはこちらをご覧ください↓

【2026年最新】「下塗り不要」は本当に大丈夫?25年の現場職人が採用しなかった理由


新築が減り、大手ハウスメーカーまでリフォーム市場へ

資材が高騰すると、新築住宅を建てる人は減ります。

すると何が起きるのか。

今まで新築中心だったハウスメーカーまで、リフォーム市場へ本格的に参入してくるという事態になっています。

最近では、

「10年保証が切れるので塗装しませんか?」

という案内を受けたという相談も増えました。

しかし、自分がかなり疑問に思うケースもあります。


「一生塗らなくていい」と言われた家が20年で塗装?

実際に相談を受けたお客様の話です。

新築時に、

「この外壁は一生塗り替え不要です。」

と言われて購入したそうです。

ところが20年ほど経った頃、

同じハウスメーカーから

「そろそろ塗装した方がいいですよ。」

と言われたそうです。

コーキングは切れ、外壁にはコケも発生。

「話が違うじゃないですか。」

そう思うのは当然です。

自分はその現場を見て、

「一生塗らなくていい塗装なんて、この世に存在しません。」

とはっきりお伝えしました。

耐久性の違いはあります。

でも、メンテナンスが一生不要になる塗料はありません。

こちらもご覧ください↓

▶大手メーカーだから安心?現場経験者が本音で話します


高い会社が良い会社とは限りません

これも現場で何度も経験しています。

あるお宅では、

ハウスメーカーの見積もりが約900万円でした。

内容を確認すると、

もっと性能の高い塗料を使っても、数百万円安く施工できる内容でした。

もちろん建物によって条件は違います。

しかし、

高い=安心

とは限りません。

逆に、

指定されている下塗り材を使わず施工され、数年で剥がれている現場も見ています。

ブランドではなく、

何を使い、どう施工するのか。

そこが一番重要です。 

こちらの記事もご覧ください↓

大手メーカーの外壁塗装はなぜ高い?現場で見てきた価格差の理由


安値競争は現場の質を下げます

一方で、

「とにかく安く。」

という競争も激しくなっています。

でも材料が高くなっている以上、どこかを削らなければ安くはできません。

例えば、

・塗料を薄める

・下地処理を減らす

・工事日数を短くする

・下塗り不要塗料を使う

こうした方法で価格を下げる業者もあります。

もちろん全てではありません。

しかし現場を見ていると、

価格競争が激しいほど品質への影響が出やすいと感じています。

下地処理の大切さについてはこちらをご覧ください↓

外壁塗装は「塗料」より下地処理が大事です|実はここで耐久性かなり変わります

安すぎる業者の注意点についてはこちらをご覧ください↓

外壁塗装の業者が安すぎるのは危険?現場で見る手抜き工事のリアル


職人として一番伝えたいこと

これからも建築資材はすぐには安くならないと思います。

だからこそ、

「一番安い会社」

ではなく、

なぜこの金額なのか。

そこをしっかり説明してくれる会社を選んでください。

見積もりは金額を見るものではありません。

工事内容を見るものです。

そこを見極めるだけで、失敗する可能性は大きく減ります。


まとめ

2026年現在、建築資材高騰によって塗装業界は大きく変わっています。

  • 塗料だけでなく建築資材全体が値上がりしている
  • 一度上がった価格はほとんど下がらない
  • 新築が減り、大手ハウスメーカーまでリフォームへ参入している
  • 「一生塗らなくていい」という塗装は存在しない
  • 高い会社が良い会社とは限らない
  • 安すぎる会社にも理由がある

ニュースでは分からないことも、現場では毎日のように起きています。

今の外壁塗装が高いのは、材料費が全体的に上がっているという「避けられない理由」があるからです。

今後すぐに価格が下がることはないため、「安さ」だけで業者を選ぶのは禁物です。

「なぜその金額なのか?」を職人が自分の言葉で説明してくれるかどうか

それが、失敗しない唯一の防衛策です。

これから外壁塗装を考える方は、この大切な点をしっかり踏まえて、納得できる業者を選んでいただきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました