以前、
現場経験者が教える|優良な外壁塗装業者の見分け方【質問編】この質問でかなり分かります
という記事を書きました。
実際、
業者選びでは質問することはかなり大事です。
ただ、
さらに差が出るのは、
その質問をした後。
同じ質問をしても、
業者によって返ってくる答えの中身が全然違うからです。
つまり、
質問も大事。
でも、
その答え方を見ることはもっと大事。
今回は一歩踏み込んで、
質問に対する答え方という観点から、
優良業者を見極めるポイントを、
現場目線でかなりリアルに話します。
「大丈夫です」が大丈夫じゃない例もある
例えば、屋根の補修。
基本、外壁塗装を考えている家の人って、
建物の状態によっては、
”塗れないケースがある”
なんて思ってません。
でも、相見積もりを何社か取ると、
屋根を、
A社:普通に屋根塗装で見積もり提示
B社:この屋根は塗れないので別の方法(カバー工法、ふき替えなど)で見積り提示
と、業者によって提案が分かれる。
で、ここで家の人混乱します。
当然、
「うちの屋根は本当に塗れるんですか?」
って、業者に聞きます。
実際、5社の合い見積もりで、
うちを含めた2社が「塗れない」と言い、
残り3社が「大丈夫です、塗れます」と言ったケースがありました。
「大丈夫ですよ」
「塗れますよ」
だけで終わる業者。
実は結構います。
家の人は、
そもそも塗れない屋根や、
塗装しない方がいいケースがあること自体、
知らないことがほとんどです。
塗らない方がいいケースについては、詳しくこちらで書いています↓
外壁塗装で「塗れます」と言われたら安心?実は塗ってはいけないケースもあります
本当に知るべきなのは、
単に、塗れるかどうかの話ではありません。
今どんな状態なのか。
なぜ塗装で大丈夫と言えるのか。
なぜ別の工法ではないのか。
今回の工事でどこまで持ちそうなのか。
そういった、
判断の根拠です。
だから、
結論だけではなく、
そこに至った理由まで納得のいく説明してくれるか。
ここがかなり大事になります。

外壁塗装業者の「大丈夫です」を信用していいとは限りません
実はどんな状態でも塗れと言われれば、
塗ること自体は可能です。
だから、「塗れます」ってのは、
確かに嘘じゃない。
でも、本当に考えたいのは、
塗ることが正解かどうか
ってこと。
塗装屋なので、
むしろ、「塗れます塗れます」って言って、
塗れば仕事になるし、利益は増えます。
でも、
すぐはがれそう
全然長持ちしなそう
塗っても近々大規模修理が必要になりそう
数年後に問題が出る可能性が高い
なら、
それは家の人のためになりません。
先ほどの、5社合い見積もりの屋根塗装のケースでは、
パッと見は塗れそうに見えるけど、
よく調査すると、
塗ったらこれすぐ膨れてくるぞ
って状況でした。
長年の経験で、
こういった状況になった現場を
自分は何度も見てるし、
何が危ないのか、はっきりわかります。
家の人からしたら、
「うちは塗れます!」
って言ってくれる方が
うれしいに決まってます。
でも、
本当に家の人のためを思ったら、
それはしたくない。
だから本当に見てほしいのは、
「塗れます」
という答えではなく、
なぜ塗れるのか。
なぜ今回は塗装をすすめるのか。
どこまで根拠を説明してくれるか。
合い見積もりで業者ごと判断が違った場合、
安易に自分に都合がいいことを言ってくれる業者に飛びつくのではなく、
しっかり業者ごとの返答を比較検討してください。
外壁塗装業者は「説明の長さ」で見抜けることがあります

これは現場でかなり感じます。
めっちゃ大事な点として、
まずは、
ちゃんと建物を見ているか
ちゃんと見たうえで、ちゃんと知識をもって正しい判断してるか
すごい大事なのに、
一般の人からしたらここなかなか見抜きにくい。
その点一つ言えるのは、
ちゃんとしてる業者ほど、
何を聞いたとしても、
説明が丁寧&増えます。
例えば、
「この部分はこのように劣化しています」
「この部分はまだ大丈夫です」
「今回は塗装でいけます」
「今後こんなことが考えられます」
「ただ次回はカバー工法を考えた方がいいかもしれません」
こんな感じ。
逆に、
どんな質問でも、
「大丈夫です」
「問題ありません」
だけで終わる場合。
ちょっと慎重になった方がいいかもしれません。
本当に見ている人、知識のある人ほど、
伝えたいし分かってほしいなと思うし、
最善の方法が分かるから、
いろんな角度からのアプローチや提案も増えます。
「なぜその塗料なのか」を説明できますか?

例えば、
「無機塗料がおすすめです」
と言われたとします。
でも、
そこで終わってしまったら、
正直よく分かりません。
無機塗料は確かに優れた塗料ですが、
一言で済むような選択の仕方はできない要素がいっぱいあります。
無機塗料についての詳しい裏話は、こちらで書いています↓
無機塗料なら安心は危険?現場で感じる“無機塗料の差”を本音で解説
外壁塗装は「高い塗料」じゃなくてもいい?実は白系ならシリコンで十分なケースもあります
本当に分かっている人なら、
なぜ無機なのか。
なぜフッ素ではないのか。
なぜシリコンではないのか。
そこまで説明します。
外壁の状態。
立地条件。
予算。
今後何年住む予定なのか。
そういった条件を踏まえて、
ベストな提案してくれるはずです。
逆に、
「無機が一番いいです」
だけなら、
正直誰でも言えてしまいます。
ちゃんと分かってるな、
ちゃんとこの家のことを考えてくれてるな、
そういう業者ほど、
「なぜ」の部分を
しっかり説明してくれるはずです。
個人的に信用できるのは、すぐに断言しない人です
長年現場を見てきて、
個人的に信用できるなと思うのは、
早い段階で即答しない人です。
もちろん、
知識がないから答えられないわけではありません。
確認してから答える人。
です。
実際の状態を見て、
考えて、
判断して、
その理由まで説明する。
本当に責任感がある人ほど、
簡単には断言しません。
家によって状況が全然違うことを知っているからです。
逆に、
何を聞いても即答。
何を聞いても大丈夫。
そんな場合は、
少し慎重に判断してもいいかなと思います。
「答え方」を比べると、見積もりの見え方も変わります
相見積もりをすると、
どうしても金額に目が行きます。
もちろん、
価格比較は大事です。
でも、
同じ質問をした時に、
どこまで詳しく説明してくれたか。
なぜそう判断したのか。
家の状態をちゃんと見ているのか。
そこも一緒に比較してみてください。
実際、
現場で見ていても、
説明が具体的な業者ほど、
建物をしっかり見ていることが多いです。
まとめ

前回の記事では、
優良業者かどうかを見極めるための質問について話しました。
今回はその続きとして、
質問した後の「答え方」に注目する話をしました。
質問は大事です。
でも、
本当に差が出るのは、
その答えの中身。
なぜそう判断したのか。
なぜその塗料なのか。
なぜその工事が必要なのか。
そこを分かりやすく説明できる業者は、
現場のこともしっかり理解している可能性が高いです。
相見積もりでは、
質問だけで終わらず、
返ってきた答え方まで比較してみてください。
実はそこに、
信頼できる業者かどうかが見えてくることがあります。

