最近、
- 「塗料が入らない」
- 「シンナー不足」
- 「外壁塗装が値上がりする」
こんな話、
かなり増えました。
ニュースでも、
“ナフサ不足”
って言葉をよく見聞きするようになって、
「今、塗装業界って危ないの?」
って不安になってる人、
かなり多いと思います。
実際、
現場でも最近かなり聞かれます。
ただ、
長年現場でやってる側からすると、
「ニュースで言われてることと、実際ちょっと違うな…」
と思う部分もあります。
もちろん、
本当にかなりの影響は出ているのは紛れもない事実。
でも、
“完全に塗料が無い”
みたいな話でもない。
今回は、
- ナフサ不足で本当のところ何が起きてるのか
- 実際どの材料が厳しいのか
- 現場で感じているリアル
- 今後どうなりそうか
この辺を、
かなり本音で話します。
そもそも「ナフサ不足」って何?
まず簡単に言うと、
ナフサって、
石油から作られる原料の一つです。
ここから、
- シンナー
- 樹脂
- 溶剤
- プラスチック系材料
いろんなものが作られています。
なので、
外壁塗装でもかなり関係あります。
実際、
塗料だけじゃなく、
- コーキング
- 防水材
- 養生材
- 接着系材料
この辺にも大きな影響が出ています。
ここ数ヶ月は、塗装屋になって25年になりますが、これは正直経験したことがない異常事態と言えるレベルです。

実際、現場で本当に不足してるのは「高性能材料」です
ここ最近のニュースだけ見ると、
“全部の塗料が無い”
みたいに見えます。
でも実際、
現場感覚だと少し違います。
今特に厳しいのは、
- フッ素系
- エポキシ系
- 高性能下塗り材
- 硬化剤
この辺。
逆に、
比較的動いてる材料もあります。
なので、
「全部完全に止まってる」
というより、ざっくり言うと、
「高性能材料ほど影響が強い」
こんな感じです。
特に下塗り材。
ここ、
実はかなり大事。
下塗りって、
塗装の耐久性を左右する部分なので、
現場側としては、
ここ止まるの結構きついです。

「材料が無い」は、半分本当で半分違います
これ、
かなりリアルな話。
もちろん不足はあります。
でも現場で見てると、
「本当に何もかも完全に無いわけではない」
というのが本当のところ。
実際、
- ゼネコン
- 大手ハウスメーカー
この辺には、
比較的流れてる印象があります。
逆に、
一般の塗装店側が、
入りにくくなってる感じ。
なので、
“完全に消えた”
というより、
「流通がかなり偏ってる」
に近い感覚です。
現場では、
「目詰まり」
みたいな表現する人もいます。
政府が言う、
「目詰まりを起こしている」
というのは、あながちウソではないと自分自身は感じます。

「水性塗料なら安心」は、実はそこまで単純じゃありません
最近、
「じゃあ水性塗料なら大丈夫でしょ?」
って話も結構出ます。
確かに、
溶剤系よりは影響少ない部分もあります。
でも実際は、
水性だから完全に安心
ってのは間違いです。
結局、
水性塗料にも、
- 樹脂
- 添加剤
- 原材料
かなり色々使われています。
特に最近は、
“良い樹脂”
ほど入りにくくなってる感じがあります。
なので、
「水性に変えれば全部解決」
みたいな単純な話では全然ないです。
質のいい水性塗料は普通に入りづらいということです。
だから最近増えた、
「今は材料調達が難しいので、水性塗料に変えます。」
という提案をされたら、よく話を聞いてみてください。
「大丈夫です!
性能は全く変わりません」
なんてざっくりした話を簡単に言う営業マンだったら、
ちょっと鵜呑みにしないほうがいいかもしれないです。
どこがどのように違うか、
何の代替塗料を使うのか、
ランクはどのくらいの製品か、
そのあたりのところ、しっかりと説明を求めてください。

最近、見積もりの有効期限が短くなってる理由
これ、
最近かなり増えてます。
前までは、
「1か月有効です」
みたいな見積もり、
普通でした。
でも最近は、
- 2週間
- 10日
- 早いと数日
こういうケースもあります。
理由はシンプルで、
材料価格が読めない
から。
特に、
- 高耐久塗料
- 下塗り材
- シーリング材
この辺は、
価格変動かなり激しくなってます。
実際の値上がり幅はこちらをご覧ください。

ニュースで騒ぎ始めた頃には遅い
これも、
現場だと結構感じます。
例えば最近も、
ニュースで大きく出る前から、
つまりホルムズ海峡の封鎖のすぐ後くらいから、
- 「入りにくなる」
- 「止まり始めてる」
- 「次また上がるらしい」
こういう話、
現場では結構出てました。
職人同士とか、
メーカー営業との会話の方が、
情報は全然早いです。
逆に言うと、
ニュースに出て、塗装業界が大変大変と報道される頃には、
もう現場はかなり前からすでに知っていたし、大きな影響を受けている
という状況です。
じゃあ今、外壁塗装は急いだ方がいいの?
ここ、
かなり気になると思います。
個人的には、
「不安だから即契約」
は違うと思ってます。
ただ、
「そのうち安くなるだろう」
も、
今の感じだとほぼ考えにくいです。
特に、
- フッ素
- 無機
- 高耐久系
この辺は、
今後も影響受けやすそうです。
先ほど言った通り、、
見積もりの有効期限をグッと短くする会社も、
かなり増えてます。
それくらい、
材料価格が読みにくい状態です。
そして、
一度値段が上がったものはほぼ元には戻らない
のもまた事実。
もう外壁塗装が決まっていて、信頼できる業者が見つかっていて、すぐにでもできるよ、と言う状況なら、
「工事を急いだ方がいい」
と言えるかもしれません。
しかし、
「材料が上がる前に、とにかく塗ったほうがいいから契約を急ごう」
というのは危険です。
焦って契約する前に、信頼できる業者を見極めるために考えて欲しいことは本当にたくさんあるからです。
こんな時だからこそ落ち着いて、しっかりと優良業者を見極めて選んでください。
そうしないと、
「材料が上がる前に安く済ませようとしたのに、結局損をした…」
なんて残念なことにもなりかねません。

個人的に今一番怖いのは「品質より価格だけになること」
もちろん、
値上げは大変です。
でも現場側としては、
「安い材料だけに流れ始めること」
こっちも結構怖いです。
実際、
今後は、
「とにかく安く抑えたい」
って流れが強くなる可能性もあります。
でも本来、
塗装って、
- 下塗り
- 樹脂
- シーリング
- 下地処理
こういう見えない部分がかなり大事。
だから今後は、
「どの塗料を使うか」
だけじゃなく、
「どういう考え方で施工してる会社なのか」
ここ、
さらに大事になってくるかなと思います。
むしろ、こういう時ほどその業者の本質が見えやすいともいえるかもしれません。
自社の利益を優先してるのか
本当に家の人のことを考えようとしてるのか
塗装業界の現実をよく分かった上で、説明をしっかりと聞き、よく見極めてください。
まとめ
ナフサ不足って聞くと、
「塗料が全部無い」
みたいに見えやすいです。
でも実際の現場では、
- 高性能材料ほど厳しい
- 流通が偏ってる
- 値上げだけじゃない
- 水性でも完全安心ではない
こんな、
もっと複雑なことが起きています。
しかも、
ニュースだけでは見えない部分もかなり多いです。
だから今後は、
「どの塗料を使うか」
だけじゃなく、
「この状況でも、しっかりとした対応としっかりとした説明ができるかどうか」
こういった点が、
業者選びを判断するのにかなり大事になってくるかなと思います。

