外壁塗装が1年で剥がれたら施工不良?現場で見た3つの原因

外壁のひび・剥がれ・劣化

「去年塗装したばかりなのに、もう塗膜が剥がれてきた…」

そんなご相談をいただくことがあります。もし今、同じような状況で悩んでいるなら、最初にお伝えしたいことがあります。

「外壁塗装は、きちんと施工されていれば、1年程度で剥がれることはほとんどありません」

もちろん、特殊な下地や塗料の相性など例外はあります。しかし、塗装歴25年以上の現場経験から言うと、施工後1年ほどで剥がれてくる場合、施工不良が関係しているケースは少なくありません。

「まだ1年だからこんなものかな」と納得しないでください。今回は、外壁塗装が早期に剥がれる原因と、現場で見てきた施工不良のサインについてお話します。

1年で剥がれるのは普通ではありません

塗装工事は、単に見た目を綺麗にするだけではありません。雨や紫外線から家を守るための大切な工事です。

適切に施工されていれば、数年で突然剥がれてくることはほとんどありません。実際、現場で見ていても、施工後1年以内の剥がれはかなり少ないものです。だからこそ、早期の剥がれには何かしら原因があると考えたほうが良いでしょう。

なぜ剥がれる?現場が知る3つの原因

現場の経験から、早期剥がれを引き起こす主な原因を3つ挙げます。

高圧洗浄不足

塗装前には高圧洗浄を行います。外壁には、ホコリ・排気ガス・コケ・カビ・古い塗膜の粉などが付着しています。これらをしっかり落とさないまま塗装すると、塗料は外壁に密着しません。高圧洗浄は地味な工程ですが、塗装の寿命を左右する非常に重要な作業です。

下地処理の手抜き(最大の要因)

個人的には、これが最も多い原因だと思っています。ひび割れ補修、ケレン作業、古い塗膜の除去、サビ落とし。こうした下地処理を丁寧に行うかどうかで、塗装の耐久性は劇的に変わります。どれだけ高級な塗料を使っても、下地処理が雑だと意味がありません。「塗料より下地処理が大事」と断言できるほど、重要な工程です。

その辺りについては、こちらで詳しく書いています

外壁塗装は「塗料」より下地処理が大事です|実はここで耐久性かなり変わります

乾燥時間不足

塗装には、下塗り・中塗り・上塗りそれぞれに適切な乾燥時間が必要です。しかし、工期を急いだり無理なスケジュールで進めたりする業者だと、十分乾かないまま次の工程へ進んでしまう、ということが起きてしまう。

そして、完成直後は綺麗に見えるというのがまたやっかいなところ。塗膜同士が密着していないため、数か月から1年で剥がれや膨れにつながります。

現場で感じる「怪しい業者」の共通点

施工不良を起こしやすい業者には、いくつか共通点があります。

 現地調査が極端に短い

 写真をほとんど撮らない

 説明が少ない・質問に曖昧な返事をする

 見積書が大ざっぱ(「一式」ばかりなど)

もちろん全ての業者ではありませんが、工事前の対応と工事品質は密接に関係しています。丁寧な業者は、調査も説明も、見積書も、そして現場作業もすべて丁寧です。

もし剥がれてしまったら:まず確認すべきこと

もし塗装後1年ほどで剥がれたら、まずは契約書や保証書を確認してください。そして、剥がれている部分の写真を撮っておきましょう。できれば「全体写真」と「剥がれている箇所の拡大写真」の両方を残しておくと、後々非常に役立ちます。

その上で、施工した業者へ冷静に連絡を入れます。

実際現場でも、こういうやり方で伝えてもらったら家の人の言い分も分かりやすいし、ちゃんと対応しなくちゃ、となりやすいと思います。

業者へ送るメール例文

件名:塗装後の剥がれについて確認のお願い
お世話になっております。
昨年施工していただいた外壁塗装についてご相談です。
施工後1年ほどですが、一部で塗膜の剥がれが確認できました。
状況を撮影した写真もありますので、一度現地確認をお願いできますでしょうか。
保証内容も含め、今後の対応についてご相談させていただければと思います。
よろしくお願いいたします。

まとめ

大切な家だからこそ、泣き寝入りしないでください

外壁塗装が1年程度で剥がれた場合、「そんなものかな」で終わらせないでください。まずは写真を残し、保証書を確認し、業者へ連絡すること。これが最初にやるべきことです。

もし業者の説明に納得できない場合は、第三者の専門家へ相談するのも一つの方法です。

「1年で剥がれるのは仕方ない」と決めつけないでください。あなたの家を守るための大切な工事です。納得できないまま我慢せず、まずは状況を確認し、しっかりと対応を求めていきましょう。

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