【雨漏りは塗装では直らない】雨漏り診断士が教える本当の原因と正しい直し方

現場コラム

「雨漏りしているので、外壁塗装をすれば直りますよ。」

もし業者からそう言われたら、一度立ち止まってください。

私は塗装歴25年以上、雨漏り診断士として数多くの雨漏り調査に携わってきました。

その経験から先に結論を言います。

雨漏りは、塗装だけで直るケースはほとんどありません。

実際には、

「塗装したのにまた雨漏りした」

という相談も少なくありません。

なぜなら、雨漏りは塗装が古いことが原因ではなく、水が建物の中へ入ってしまう原因があるからです。

この記事では、現場で実際に見てきた経験をもとに、

  • なぜ塗装では直らないのか
  • 本当に正しい修理の流れ
  • 雨漏りを放置するとどうなるのか

を分かりやすく解説します。


結論|雨漏りは塗装では直りません

結論から言うと、

雨漏りで一番大切なのは「どこから水が入っているのか」を見つけることです。

塗装は建物を保護する工事です。

しかし雨漏りは、

建物のどこかに水が侵入する原因がある状態です。

原因が残ったまま塗装しても、

雨漏りは基本的に止まりません。


現場で一番多い雨漏りの原因は「壁と屋根の取り合い」

「雨漏りは屋根から起きる」

そう思われる方は多いですが、

現場で実際に一番多いのは、

「壁と屋根がぶつかる取り合い部分」です。

ここは構造が複雑なため、

施工時の防水処理(雨仕舞い)が少しでも甘いと、

そこから雨水が入り込んでしまいます。

しかも驚かれることですが、

このような雨漏りは

築30年の家だけではありません。

築10年以内の住宅や、新築でも起こります。

原因は経年劣化ではなく、

施工時の防水処理が原因であるケースも少なくありません。


「塗装すれば直ります」はなぜ危険なのか

現場では、

以前工事をした業者が

コーキングを打ち替えたり、

塗装をしたことで、

逆に雨漏りが悪化してしまった

というケースもあります。

なぜかというと、

本来水が抜ける構造だった場所を塞いでしまい、

建物の中へ水が回ってしまうことがあるからです。

もちろん、

コーキングの劣化が原因で雨漏りする家もあります。

しかし、

「とりあえず塗装」「とりあえずコーキング」

という考え方は危険です。

まず必要なのは、

原因を特定することです。


雨漏り診断士は最初に何をするのか

私たちは現場へ行って、

いきなり修理を始めることはありません。

まず行うのは、

① お客様から詳しく話を聞く

  • いつから漏っているのか
  • 強い雨だけなのか
  • どこから漏るのか

などを確認します。

② 建物を調査する

屋根裏や外壁、屋根、サッシ周りなどを確認し、

原因になりそうな場所を絞ります。

③ 必要なら散水検査を行う

水をかけながら本当にそこから漏るのか確認します。

この検査を行うことで、原因を特定できる可能性が高くなります。


雨漏りを放置するとどうなる?

「今は少し漏るだけだから…」

そう考えて放置してしまう方もいます。

しかし、現場で見てきた中では、放置したことで

  • 木材が腐る
  • カビが発生する
  • シロアリが発生する

というケースを何度も見てきました。

さらに被害が進むと、柱や下地まで交換が必要になり、

修理費用が数十万円、場合によっては数百万円になることもあります。

だからこそ、雨漏りは早めの原因調査が何より重要なのです。

まとめ


雨漏りは、塗装だけでは基本的に直りません。

まずは

「どこから水が入っているのか」

を見つけること。

そして、原因に合った補修を行い、雨漏りが止まったことを確認してから、

必要に応じて塗装を行う。

これが、現場で長年仕事をしてきて感じる最も確実な方法です。

もし雨漏りでお困りなら、「塗装するかどうか」ではなく、

まずは原因を正しく調べてもらうことをおすすめします。

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